廃ボール、アートで再生 6月に筑波大で展覧会

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はがれや傷も見える、筑波大蹴球部からの廃ボール=つくば市天王台の筑波大

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作品制作用に色を塗った廃ボール

 グラウンドで使われなくなったボールをアートで再生させた作品を展示する「リボーン・アートボール2017展」の開催を、筑波大(つくば市)の教員らが企画した。6月に同大総合交流会館で開く展覧会に向けて、「自由な発想で『アートとスポーツの関わり』を見つけ出してもらいたい」と作品を募集している。

5月12日まで学生らの作品募集
 使い古したボールに絵を描いたり、オブジェを制作したり―。廃ボールをアートで再生(英語で「リボーン」)させ、新しい生命を吹き込んでもらう。画材や技法、テーマなどは自由。手元にあるマイボールや同大運動部から集められたボールなどを使って制作する。

 「私たちの想像を超えるような作品が集まることを期待しています」と、同大芸術系の太田圭教授(59)。同大学生のほか、公募雑誌などを通して中学生以上の人たちから広く作品を募集する。

 今イベントは、太田さんら芸術系と体育系の教員でつくる実行委が主催。同大芸術・体育領域横断で取り組む、東京五輪・パラリンピックに向けた「スポーツ芸術表現学」創生プログラムの一つ。

 スポーツの祭典と同時に、「文化の祭典」でもある2020年の東京五輪・パラリンピック開催を見据えたイベントになる。

 練習などでボロボロになったボールを用いること、それを再生させた作品を見ることなどで、「アスリートとアーティスト、お互いリスペクト(敬意)の交換になれば」(太田さん)という期待もある。

 身近にあることなどを理由にボールに着目した。さらに、新品より汚れや傷などのあるほうが「ものを作る側の人間の気持ちに引っ掛かる、アイデアが浮かびやすい」とも。

 同大運動部の廃ボールを使うのも、特徴の一つ。実行委の呼び掛けで約10の部から集まった。蹴球部のサッカーボール、バレーボール、バスケットボール、バドミントンのシャトルなど、大小数百個が寄せられた。作品を制作する学生に配る。

 6月13~23日に開く展覧会では入選作品をはじめ、応募作品の写真も展示する。運動部の活躍ぶりを伝える紹介パネルを一緒に飾る。愛媛や三重、長野県などで巡回展を予定する。
(橋本ひとみ)


◆作品募集は5月12日まで。制作前のボールの写真と完成した作品の写真をプリント。100字以内でボールへの思いやエピソードなども添えて、必要事項と共に応募先に送る。作品制作用の筑波大運動部廃ボール配布については、同大以外の希望者は問い合わせが必要。

 問い合わせは、太田さんメール(ohta@geijutsu.tsukuba.ac.jp)、または電話・ファクス029・853・6374で。